OK-CRAFTSの社長blog

私たちは正社員雇用の職人集団です!

断熱材の王様セルロースファイバーを正しく施工

ほぼ毎日、天井、壁、床に古新聞を破砕した

断熱材の王様のセルロースファイバーを

専用マシンを使って施工しています。

(王様って響きいいですよね!)

 

OK-CRAFTSでは左官チームと断熱チームで

ある程度メンバーを絞って、専門部隊として

施工品質を高めています。

 

しかし、安心してはいけません。

 

慣れていても基本に立ち返る事は重要です!

 

ちょうど、現場の空きも出たし、若手の成長も

確認したかったので、倉庫にて一日かけて

試験を実施しました。

 

 

 

では、何をどう試験するか?

 

 

 

最近のblogでは数値についての事を

描いてます。

確かに私は数字が好きです。

こう見えても説明書はしっかり読み、

説明書通りやるタイプです。

直ぐにGoogle先生にも聞いちゃったり

します。

 

 

そして、何といっても数字は嘘をつきません。

人の主観に頼らず、客観的に判断できます。

 

 

 

前回までのblog記事で描いた、シェフの

調味料の分量やモールテックスの主剤と

硬化剤の配合、養生時間などと同じように

セルロースの吹込みも数値化して比較します。

 

 

では何を数値化するかと言うと、吹込みの

密度です。それも局所的な密度と吹込み箇所

全体の必要量から密度を確認します。

あとは、やはり生産性も大事なので、吹込み

スピードを計測します。

 

 

会社には家の壁に見立てたモックアップ

数台作っておいてあります。

 

 

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このモックアップでは、上部にアクリルが

張られていて、吹き込んだセルロース

ファイバーが沈降しないかを確認します。

 

 

今回、同じようなモックアップを使用して

吹込み試験を実施しました。

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セルロースのエース三本木主任です。

 

 

 

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一番若手の津野社員です。

 

 

 

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セルロース施工に慣れてきた幸野社員です。

 

 

OK-CRAFTSでは、65㎏±5㎏/㎥を充填

施工の標準値としています。

±5㎏の幅はあり、-5㎏としても60㎏/㎥です。

これだけあれば、十分です。

 

試験は各スパンの体積から、±65㎏/㎥の

標準使用量を算出します。

各スパン65㎏/㎥換算は大体8㎏前後なので

事前にちょっと多めの10㎏を用意して

おきます。その10㎏を使って吹込み、

余ったセルロースを計量し吹き込んだ量を

出します。

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2.33㎏余ったので、使ったのは7.67㎏です。

計算すると62.3㎏/㎥となり、合格です!

 

 

このように一人3スパンずつ試験しました。

 

 

一番65㎏/㎥に近かったニアピンは

三本木主任の64.97㎏/㎥でした!

さすがです!!

 

 

この検証は全体の必要量の検証なので、

部分的に標準密度に達していない事も

考えられます。

 

そこで局部の抜き取り試験があります。

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こんな武器を使います。

 

筒を壁に真っすぐ差し込んで、セルロース

抜き取ります。

壁の厚みに応じた必要量が表になっており、

抜き取られたセルロースを計測して、密度を

出すことが出来ます。

 

 

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こんな感じです。

こちらは各現場でも実際に使用していますが、

抜き取る際にこぼれたり、壁に残ったりで

しっかりと抜き取れませんので、簡易的な

物として使用しています。

 

でも、局所的な密度を図るのは重要です。

 

 

 

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穴の開いている所を抜き取って計量して

います。

 

 

今回の試験で、施工者の癖や直さなければ

いけない所なども分かりました。

 

OK-CRAFTSでは現場仕事も出来る限り

科学的に捉えて、施工精度や生産性の

向上に活かしております。

 

試験は緊張感もあり、愉しいですよ!